“御早(おはや)” の例文
「御早(おはや)う」と慇懃(いんぎん)に禮(れい)をした。「先刻(さつき)御誘(おさそ)ひ申(まを)さうと思(おも)ひましたが、よく御寢(おやすみ)の樣(やう)でしたから、失禮(しつれい)して一人(ひとり)參(まゐ)りました」
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「御早(おはや)う」と挨拶(あいさつ)した。彼(かれ)は今朝(けさ)も亦(また)とくに參禪(さんぜん)を濟(す)ました後(のち)、斯(か)うして庵(あん)に歸(かへ)つて働(はたら)いてゐたのである。宗助(そうすけ)はわざ/\呼(よ)び起(おこ)されても起(お)き得(え)なかつた自分(じぶん)の怠慢(たいまん)を省(かへり)みて、全(まつた)く極(きまり)の惡(わる)い思(おもひ)をした。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)