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後塵
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こうじん
ふりがな文庫
“
後塵
(
こうじん
)” の例文
「堀川君。海軍の礼式じゃね、高位高官のものほどあとに
下
(
さが
)
るんだから、君はとうてい藤田さんの
後塵
(
こうじん
)
などは拝せないですよ。」
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二百余名の甲府勤番がそれで納まるか知らん、駒井を頭にいただいて
唯々諾々
(
いいだくだく
)
とその
後塵
(
こうじん
)
を拝して納まっているか知らん。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大江山は今や決死的覚悟を
極
(
き
)
めた。このままでは、これから先、彼の
後塵
(
こうじん
)
ばかりを
拝
(
おが
)
んでいなければならないだろう。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼をしてもし伝道師たらしめば、あるいはロヨラの
後塵
(
こうじん
)
を拝せしならん、あるいはザウイエルの下風に立ちしならん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
わが国の映画界や多数の映画研究者・映画批評家はいたずらに西洋人の
後塵
(
こうじん
)
を
追蹤
(
ついしょう
)
するに忙しくて
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
かつては
封侯
(
ほうこう
)
をも得たその老将がいまさら若い李陵ごときの
後塵
(
こうじん
)
を拝するのがなんとしても不愉快だったのである。彼は陵の軍を迎えると同時に、都へ使いをやって奏上させた。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わたくしが浮世絵を見て始て芸術的感動に打たれたのは
亜米利加
(
アメリカ
)
諸市の美術館を
見巡
(
みまわ
)
っていた時である。さればわたくしの江戸趣味は米国好事家の
後塵
(
こうじん
)
を追うもので、自分の発見ではない。
正宗谷崎両氏の批評に答う
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ちいッ、とトムは舌うちをして、彼等の
後塵
(
こうじん
)
に
尾
(
つ
)
いてゆくことをやめた。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
つけられ東京ツ子はむなしくその
後塵
(
こうじん
)
を望む事が多い。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“後塵”の意味
《名詞》
後塵(こうじん)
馬車などが通行した後に立つ塵。
(比喩)既に誰かがやったこと。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世