役割やくわり)” の例文
配り新規召抱の家來へも夫々役割やくわり申付用意も荒増あらましに屆きたれば愈々明日の出立と相定め伊賀亮常樂院等の連名れんめいにて大膳方へ書翰しよかん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
役割やくわりがすっかりきまると、豚をつぶす人は、豚になるはずの男の子へつかみかかって、ねじたおし、小刀こがたなでその子の咽喉のどを切りひらき、それから、お料理番の下ばたらきの女は
つまり、料理れうりとか裁縫さいほうとか、育兒いくじとかといふ書物以外しよもついぐわいに——婦人ふじん實生活じつせいくわつなかつとめる役割やくわりくわんした書物以外しよもついぐわいに、婦人ふじんにのみようのある書物しよもつがあるかどうかといふこと疑問ぎもんである。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
折助の上には役割やくわり小頭こがしら部屋頭へやがしらというようなものがあって、それは折助の出入りをつかさどり、兼ねてその博奕ばくちのテラと折助の頭をねるが、これらは多少、親分肌の気合を持っている。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「これにはぼくの役割やくわりがないが、ぼくはどうなるのか」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
役割やくわり、今日は一蓮寺のお開帳に行ってみようじゃござんせんか」