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廻状
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かいじょう
ふりがな文庫
“
廻状
(
かいじょう
)” の例文
「あッ、わかりましたッ。……すると、あの縁起まわしの大黒絵の刷物は、絵ときで場所を知らせる
廻状
(
かいじょう
)
のようなものだったんで……」
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
汁講
(
しるこう
)
の
廻状
(
かいじょう
)
はまわった。期日の夜は来た。久しぶり西山荘の一席には、おととしの一夜と同じように、君臣
水魚
(
すいぎょ
)
の
集
(
つど
)
いが見られた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
つけに来るといって、
廻状
(
かいじょう
)
で用心していたっけ、ことによるとその火つけの悪者でも追い込んだかな
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
走り
奴
(
やっこ
)
の
久太
(
きゅうた
)
が、三が
日
(
にち
)
の町飾りや催し物の
廻状
(
かいじょう
)
を持ってきたあとから、
頭
(
かしら
)
の使いが借家の絵図面を届けてくる。角の
穀屋
(
こくや
)
が
無尽
(
むじん
)
の用で長いこと話しこんで行ったばかりだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
しまひまで見ずに
廻状
(
かいじょう
)
年の暮
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
「久しぶり、また
汁講
(
しるこう
)
を催そう。このたびの世話役は、又四郎と林助に申しつける。近日のうちに
廻状
(
かいじょう
)
、支度など、
胆煎
(
きもいり
)
せい」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、彦太は、それを理由に、
廻状
(
かいじょう
)
がきても、寄合いに出なかったが、もう、
退
(
の
)
ッぴきならないものが、彼へ迫っていた。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
途上、聞くところによれば、また追々に帰って来た水野助三や近藤無一などの報告に徴しても、彼の
廻状
(
かいじょう
)
が届く前に、織田遺臣のあらかたは、期せずしてみな清洲へ向っていることがわかった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、側へ寄って来て、彼の手に一通の
廻状
(
かいじょう
)
を握らせ
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武州の
榛沢村
(
はんざわむら
)
から、俺の手へも、
廻状
(
かいじょう
)
が来ている
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
状
常用漢字
小5
部首:⽝
7画
“廻”で始まる語句
廻
廻転
廻廊
廻縁
廻国
廻漕
廻道
廻轉
廻向
廻船問屋