府庫ふこ)” の例文
いはく、『百くわんをさめ、萬民ばんみんしたしましめ、(九一)府庫ふこたすは、いづれぞ』と。ぶんいはく、『かず』と。
府庫ふこうちには蜀江しよくこうにしき呉均ごきんあや氷羅ひようら罽氈せん雪穀せつこく越絹ゑつけんあげかぞふべからず。わう、こゝにおい傲語がうごしていはく、われうらむらくは石崇せきそうざることを、石崇せきそうまたしからんと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
当時毛利敬親たかちかは、長防二州の藩主として、毛利重就しげなりの宝暦、安永至治の余光を承け、府庫ふこ充実、士気ようやく振うの時に会し、村田清風は、天保十四年の夏、藩主をすすめて羽賀台に大調練をなさしむ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)