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店立
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たなだ
ふりがな文庫
“
店立
(
たなだ
)” の例文
もう一人は
車夫
(
くるまや
)
でさ。生れてから七転びで一起もなし、そこで
通名
(
とおりな
)
をこけ勘という
夜
(
よ
)
なし。前の晩に
店立
(
たなだ
)
てをくったんで、
寝処
(
ねどこ
)
がない。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いくらか妙に思われますのは、数ヵ月から並びの借家が、いっせいに
店立
(
たなだ
)
ちしましたことで、なぜだろうと私たちは
噂
(
うわさ
)
をしております」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「え、町内で知らない者はありゃしません。父さんに無理な請負をさせて、さんざん損をさせた上、
家作
(
かさく
)
を取上げたり、
店立
(
たなだ
)
てを喰わせたり、その上三月も半歳も只で使ったり——」
銭形平次捕物控:086 縁結び
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今は明いていないが、
店立
(
たなだ
)
てを食わせれば直ぐ明く」
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
まさかに
店立
(
たなだ
)
ては食はせるとも云ふめえ。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
「まさか
店立
(
たなだ
)
てではあるまいな」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その晩の
為体
(
ていたらく
)
には
怖毛
(
おぞけ
)
を震って、さて
立退
(
たちの
)
いて貰いましょ、御近所の前もある、と
店立
(
たなだ
)
ての談判にかかりますとね、引越賃でもゆする気か、酢のこんにゃくので動きませんや。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二月ばかり給金の
借
(
かり
)
のあるのが、同じく三月ほど
滞
(
とどこお
)
った、差配で借りた屋号の黒い
提灯
(
ちょうちん
)
を袖に引着けて待設ける。が、この提灯を貸したほどなら、夜中に
店立
(
たなだ
)
てをくわせもしまい。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“店”で始まる語句
店
店頭
店前
店者
店賃
店子
店先
店舗
店屋
店借