幅員ふくいん)” の例文
団さんの説によると一番下は横幅のない褌町ふんどしまちで、その次は十万石以下の城下町、これには相応そうおう幅員ふくいんがあって、公園は必ず城跡だとある。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
自然界の平衡状態イクイリプリアム試験管内しけんかんない科学的かがくてき平衡へいこうのような簡単かんたんなものではない。ただ一種の小動物だけでも、その影響えいきょうおよぶところははかり知られぬ無辺むへん幅員ふくいんをもっているであろう。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また後藤の大風呂敷が途方もない馬鹿な設計をかつぎ出したとばかりで、議員の嘲笑を買い、議する度に、彼の案は削られて、やっと現状の幅員ふくいんの設計で通過したものであるという。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その秘密ひみつおかさゞる範圍内はんゐないおい略言りやくげんすると、この海底戰鬪艇かいていせんとうてい全艇ぜんていながさ百三十ヒートインチ幅員ふくいん中部横斷面ちゆうぶわうだんめんおいて二十二ヒートインチていかたちは、あだか南印度みなみインド蠻人ばんじんが、一撃いちげきもと巨象きよざうたほ