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常着
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つねぎ
ふりがな文庫
“
常着
(
つねぎ
)” の例文
下城した功兵衛は、帰宅するとすぐ
常着
(
つねぎ
)
に替え、着ながしのまま家を出た。夕食は済ませて来ると云い、ゆき先は告げなかった。
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
自分の
常着
(
つねぎ
)
も一枚、お里は、ひそかにそう思っていたが、残り少ない金を見てがっかりした。清吉は、失望している妻が可愛そうになった。
窃む女
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
一
常着
(
つねぎ
)
は木綿筒袖たるべし
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼は稽古着ではなく、
常着
(
つねぎ
)
に袴という姿で、それがかなり
颯爽
(
さっそう
)
として見えたし、また、一面にはひどく冷酷な感じでもあった。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「これゃ
常着
(
つねぎ
)
にゃよすぎるわい。」
老夫婦
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
▼ もっと見る
常着
(
つねぎ
)
に使ってくれという、綱宗の意向を伝え、下襲などは不作法であるが、肌につけていてもらいたいのだ、と云っているとのことであった。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
石川島へ送られたのは、栄二とも五人で、みな
常着
(
つねぎ
)
に
藁草履
(
わらぞうり
)
をはかされ、栄二ともう一人の若者とが腰繩で
繋
(
つな
)
がれた。二人だけは暴れだすとみられたらしい。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「おそれいりますがわたくしに着替えをさせて下さいまし、
常着
(
つねぎ
)
になりたいと存じますから」
日本婦道記:藪の蔭
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それはこの土地の漁師たちに共通の
常着
(
つねぎ
)
であるが、もう綿入の股引をはく季節ではなかった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それはこの土地の漁師たちに共通の
常着
(
つねぎ
)
であるが、もう綿入の股引をはく季節ではなかった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
常着
(
つねぎ
)
の上へ
袴
(
はかま
)
をはき、脇差だけ差し、印鑑の入った鹿皮の小さな袋を持って、渡辺九郎左衛門は客間へ出ていった。二人の訪問者は、
膝
(
ひざ
)
の前に帳面ようの物を置いて、坐っていた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
なかなかしゃれ者とみえ、栗色の縞の着物に
黄麻
(
きびら
)
の羽折を重ね、白の足袋をはいていたが、帰って来るとすぐに、それらを脱ぎちらして、おみやをびしびしと叱りながら、
常着
(
つねぎ
)
に着替えた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
袴はぬいでいるが、着たままである、周防も
常着
(
つねぎ
)
の着ながしであった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それから約一刻のち、甲斐は
常着
(
つねぎ
)
のまま、
袴
(
はかま
)
もはかず、編笠をかぶった姿で、長徳寺の門前で茂庭主水とおちあった。主水も
単衣
(
ひとえ
)
の着ながしで、やはり編笠をかぶり、片手に釣竿と餌箱を持っていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
旅装ではなく、
常着
(
つねぎ
)
に
袴
(
はかま
)
をつけ、
月代
(
さかやき
)
も
髭
(
ひげ
)
も
剃
(
そ
)
っていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“常”で始まる語句
常
常陸
常磐木
常世
常磐津
常夏
常套
常磐
常談
常闇