川波かはなみ)” の例文
早めて歩行あゆめども夏の夜のふけやすく早五時過いつゝすぎとも成し頃名に聞えたる坂東太郎の川波かはなみ音高く岸邊きしべそよあしかや人丈ひとたけよりも高々と生茂おひしげいとながつゝみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
………ザヾツ、ぐわうとつて、川波かはなみ山颪やまおろしとともにいてると、ぐる/\と𢌞まは車輪しやりんごとくろずんだゆきうづに、くる/\とひながら、ふは/\とまアしてうちかへつた——ゆめではない。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)