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巌間
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いわま
ふりがな文庫
“
巌間
(
いわま
)” の例文
旧字:
巖間
白い岩のうえに、目のさめるような
躑躅
(
つつじ
)
が、古風の
屏風
(
びょうぶ
)
の絵にでもある様な
鮮
(
あざや
)
かさで、咲いていたりした。水がその
巌間
(
いわま
)
から流れおちていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
『まあ
見事
(
みごと
)
な
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
……。』
私
(
わたくし
)
は
覚
(
おぼ
)
えずそう
叫
(
さけ
)
んで、
巌間
(
いわま
)
から
首
(
くび
)
をさし
出
(
だ
)
していた
半開
(
はんかい
)
の
姫百合
(
ひめゆり
)
を
手折
(
たお
)
り、
小娘
(
こむすめ
)
のように
頭髪
(
かみ
)
に
挿
(
さ
)
したりしました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
妙源 こんな風に
怯
(
おび
)
えながら。
甲斐
(
かい
)
のない見張りをしているうちには、もうとっくに上って、どこぞ雷にさかれた
巌間
(
いわま
)
にでも潜んでいるか知れぬことだ。
道成寺(一幕劇)
(新字新仮名)
/
郡虎彦
(著)
いやいや、
其処
(
そこ
)
までではありません。
唯
(
ただ
)
その山路へ、堂の左の、
巌間
(
いわま
)
を抜けて出たものでございます。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは或る信心ぶかい二人の女人によって建てられたのだというものもあったし、それゆえその近くの
巌間
(
いわま
)
から清冽な水の
湧
(
わき
)
出るのを「尼の泉」と唱えるなどともいった。
リギ山上の一夜
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
巌
漢検準1級
部首:⼭
20画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“巌間”で始まる語句
巌間水