岩根いはね)” の例文
天業てんげふ恢弘くわいこう黎明しののめ、鎭みに鎭む底つ岩根いはねの上に宮柱みやばしらふとしき立てた橿原かしはら高御座たかみくらを、人皇第一代神倭磐余彦かむやまといはれひこ天皇すめらみことを、ああ、大和やまとは國のまほろば、とりよろふ青垣あをがきとびは舞ひ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
空高く桜咲けどもわがたどる一本の道は岩根いはねこごしき
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
岩根いはねさん——とか言ひましたね。旦那は?」
轟く波凝なごりゆるがぬ岩根いはね、靡く藻よ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
岩根いはねりて埋みしわれ玉髓ぎよくずゐ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
山下やました岩根いはね垂る水の
茴香 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
とどろ波凝なごりゆるがぬ岩根いはねなびく藻よ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)