“居寄(いよ)” の例文
(静(しずか)に階(きざはし)を下(お)りてお沢に居寄(いよ)り)ずっとお立ち——私(わたし)の袖に引添うて、(巫女(みこ)に)姥(うば)、弓をお持ちか。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目の前なる山の頂(いただき)白雲につつまれたり。炉(ろ)に居寄(いよ)りてふみ読みなどす。東京の新聞(しんぶん)やあると求(もと)むるに、二日前の朝野新聞と東京公論とありき。ここにも小説(しょうせつ)は家ごとに読(よ)めり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この隙(ひま)にメエルハイムはイイダひめの傍に居寄(いよ)りて、なに事をかこひ求むれど、渋(しぶ)りてうけひかざりしに、伯爵夫人も言葉を添へ玉ふと見えしが、姫つと立ちて「ピヤノ」にむかひぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
このひまにメエルハイムはイイダひめのかたわらに居寄(いよ)りて、なにごとをかこい求むれど、渋りてうけひかざりしに、伯爵夫人も言葉を添えたもうと見えしが、姫つと立ちて「ピヤノ」にむかいぬ。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)