尖端とつぱな)” の例文
とりわけて目を引いたのは松輪崎の尖端とつぱなに立つてゐる白浪で、西から来る外洋のうねりを受け、際立つて高い浪が真白に打ちあげて、やがては風に散つて其処等を薄々と煙らせてゐる。
岬の端 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
し』とひながら、ねこ今度こんど徐々そろ/\せました、尖端とつぱなからはじめて、からだ全然すつかりえなくなつてしまつても、一ばんしまひにしばらくのあひだその露出むきだしたばかりはのこつてました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
生きの身の吾が身いとしも鯛釣るとけふも岬の尖端とつぱな
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)