“小田井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をだゐ66.7%
ヲダヰ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此度このたび上京に付信州小田井をだゐ宿旅宿の處其領分高田村名主傳吉と申者此度無實のつみにて死罪しざい相決あひけつし既に日限り定り候由右傳吉妻專と申者愁訴しうそ有之近年御領奉行代官に依怙えこ取計とりはからひ有て非義成儀ひぎなるぎ多き由上聞じやうぶんに達し此度道中だうちう愁訴しうそあらば取上申べき樣嚴命げんめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
りてすぐに碓氷の馬車鐵道に乘れば一人前四十錢にて五時頃までには輕井澤へ着きまた直ちに信越の鐵道に乘れば追分より先の宿しゆく小田井をだゐ停車塲ステーシヨン御代田みよだといふ)まで行くべきなれど其處そこが四天王ともいはるゝ豪傑鐵道馬車より歩いて早く着いて見せんとしかも舊道の峠を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
父の歿する前年おなじ春木座で、其悟助に、小田井ヲダヰで出て、先代の舞台を見て居たのである。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
おなじ時の二番目では、「野晒悟助」の小田井ヲダヰをした。此などはどんなことがあつても、真女形マヲンナガタから出る気づかひのない娘役で、如何にも声帯の吹きゝれぬ時代の彼を見せた役柄である。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)