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寤寐
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ごび
ふりがな文庫
“
寤寐
(
ごび
)” の例文
寤寐
(
ごび
)
にも
離
(
はな
)
れず
起居
(
ききよ
)
にも
忘
(
わす
)
れぬ
我
(
わ
)
が
後來
(
のち/\
)
の
半身
(
はんしん
)
二世
(
にせ
)
の
妻
(
つま
)
新田
(
につた
)
が
娘
(
むすめ
)
のお
高
(
たか
)
なり、
芳之助
(
よしのすけ
)
はそれと
見
(
み
)
るより
何思
(
なにおも
)
ひけん
前後
(
ぜんご
)
無差別
(
むしやべつ
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
早暁臥床を出でゝ、心は
寤寐
(
ごび
)
の間に醒め、
意
(
おも
)
ひは
意無意
(
いむい
)
の際にある時、一鳥の弄声を聴けば、
忽
(
こつ
)
として
我
(
わ
)
れ天涯に遊び、忽として我塵界に落るの感あり。
山庵雑記
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
あの
寤寐
(
ごび
)
にも忘れ得ぬ、葉子のことすら、振り落して飛ぶ一瞬にうつる、妖しき雲にも似た幻影は、黒吉をぐいぐいと力強く四次元の宇宙へ連れ込むのだった。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
家に還りてより、優しき貴女の姿、賑はしき拍手の聲、
寤寐
(
ごび
)
の間斷えず耳目を往來せり。喜ばしきは折々我夢の
現
(
うつゝ
)
になりて、又ボルゲエゼの館に迎へらるゝ事なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
余が
寤寐
(
ごび
)
の
境
(
さかい
)
にかく
逍遥
(
しょうよう
)
していると、入口の
唐紙
(
からかみ
)
がすうと
開
(
あ
)
いた。あいた所へまぼろしのごとく女の影がふうと現われた。余は驚きもせぬ。恐れもせぬ。ただ
心地
(
ここち
)
よく
眺
(
なが
)
めている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“寤寐”の意味
《名詞》
覚醒していることと睡眠していること。寝ても覚めても。
(出典:Wiktionary)
寤
漢検1級
部首:⼧
14画
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
“寤”で始まる語句
寤
寤寝切