“ごび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴビ
語句割合
語尾58.3%
寤寐41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おやともあにともなく大切たいせつおもふものをと、無心むしんへばかたじけなしと一こと語尾ごびふるへてえぬ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
フョードル・クジミッチ・チェーチェニコフ——これがソログーブの本名ほんみょうである。フョードルは、クジミッチは父称ふしょうといって、父親ちちおや特定とくてい語尾ごびをつけて、自分じぶん併用へいようするものである。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
あの寤寐ごびにも忘れ得ぬ、葉子のことすら、振り落して飛ぶ一瞬にうつる、妖しき雲にも似た幻影は、黒吉をぐいぐいと力強く四次元の宇宙へ連れ込むのだった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
家に還りてより、優しき貴女の姿、賑はしき拍手の聲、寤寐ごびの間斷えず耳目を往來せり。喜ばしきは折々我夢のうつゝになりて、又ボルゲエゼの館に迎へらるゝ事なりき。