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ふりがな文庫
“
客
(
ひと
)” の例文
と呼ぶ
婢
(
おんな
)
の声に、浪子はぱっちり目を開きつ。入り来る
客
(
ひと
)
を見るより喜色はたちまち
眉間
(
びかん
)
に上りぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「ええ、古市一番の旧家で、第一等の宿屋でござります。それでも、今夜あたりは大層なお
客
(
ひと
)
でござりましょ。あれこれとおっしゃっても、まず古市では三由屋で、その上に
講元
(
こうもと
)
のことでござりまするから、お客は上中下とも一杯でござります。」
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今日は
網曳
(
あびき
)
する者もなく、運動する
客
(
ひと
)
の影も見えず。
孩
(
こ
)
を負える
十歳
(
とお
)
あまりの女の子の歌いながら貝拾えるが、浪子を見てほほえみつつ
頭
(
かしら
)
を下げぬ。浪子は惨として
笑
(
え
)
みつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
秋風吹き
初
(
そ
)
めて、避暑の客は都に去り、病を養う
客
(
ひと
)
ならでは
留
(
とど
)
まる者なき九月
初旬
(
はじめ
)
より、今ここ十一月
初旬
(
はじめ
)
まで、日の
温
(
あたた
)
かに風なき時をえらみて、五十あまりの
婢
(
おんな
)
に伴なわれつつ
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“客”を含む語句
食客
賓客
客間
客人
旅客
嫖客
乘客
浴客
客舎
顧客
侠客
華客
乗客
客室
客車
遊客
客観
刺客
相客
素見客
...