存生ぞんしやう)” の例文
汲で出すに長兵衞は姉樣酒も御膳もゆるりと後にてよし早速ながら聞度事がある此方の兄の病氣びやうきは如何なり九死一生の大病たいびやうと云手紙が來りしが何な樣子なるか未だ存生ぞんしやうなりやとやぶからぼうに聞ゆゑ女共はきも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こしたれば是非々々存生ぞんしやうの中に面會めんくわい致し度今にては私しも親はなし親のなき後は兄は親同前なりと云ば是非あひゆくつもりなり併し是もはや押迫おしつまつてかぞへ日にはなるし彼是又暮の始末しまつにて旅立所たびだちどころではなけれ共兄弟きやうだいしやうの別れなれば何有てもあはねばならず夫に付長旅ながたびの事ゆゑ心の知れぬ者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
又丁山小夜衣にむかはれ此長庵は其方共の爲に伯父とは云ながら兩親のかたきなり遠慮ゑんりよに及ばす心得有事は有體ありていに申立よ猶も妹小夜衣にはべつに尋ぬる仔細しさい有其方が身の代金ははゝ存生ぞんしやうの内母の手にわたしたるやよも母安へは渡すまじ萬一もしつゝかくす時は汝等が身の爲に相成あひならぬぞと有ける時小夜衣は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)