えい)” の例文
作品一三一の「四重奏曲えいハ短調」は後の二曲と共にベートーヴェンの最大傑作だが、演奏はカペエとブッシュと二つの名盤がある。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
晏子あんし(五〇)戄然くわくぜんとして衣冠いくわん(五一)をさめ、しやしていはく、『えい不仁ふじんいへども、やくまぬかれしむ。なんつをもとむるのすみやかなるや』と。石父せきほいはく、『しからず。 ...
今日、僕が聴きたいのは、ショパンのえいハ短調のワルツ、——あのさわやかな失恋の調べだ。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
「円舞曲えいハ短調」の幽婉ゆうえんさ、二十四曲の練習曲、四曲のスケルツォ、三曲のソナタ、四つの譚歌たんかあわれ深き夜曲の数々、二十四の前奏曲、十数曲のポロネーズ、おびただしきマズルカ
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
これは実に縦横無碍むげの名演奏で、十四瑰麗かいれいなる珠玉だ。わけても第七番目のえいハ短調(作品六四ノ二)の円舞曲などは、言語に絶する美しさで、一篇の劇詩に匹敵する雄弁さだ。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)