をみな)” の例文
その群の一家族高き棚の上に立ちて客を招けり。をみなは叫び、夫は喇叭らつぱ吹き、子は背後より長き鞭をふるひて爺孃やぢやうを亂打し、その脚下には小き馬の後脚にて立ちて、前に開ける簿册を讀む眞似したるあり。
ヘンドリク・ドウフの妻は長崎のをみなにてすなはち道富丈吉だうふぢやうきちみき
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
窓近くをみなの逝きぬ
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)