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姓家
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しょうや
年雄は、その
足跡に、なんとなく
親しみを
覚えたのです。
高い
木の
立っている
村へ
入ると、お
宮がありました。また、百
姓家がありました。
さらに、
奥の
間へ
目を
向けると、百
姓家にしては、ぜいたくすぎる
派手な
着物が、
同じように
高価な
帯といっしょに
衣桁へかかっていました。
あるとき、
殿さまは
山国を
旅行なされました。その
地方には、
殿さまのお
宿をするいい
宿屋もありませんでしたから、百
姓家にお
泊まりなされました。
旅僧は、こんど、
村はずれの、
小さな百
姓家へはいって、たのみました。