姓家しょうや)” の例文
年雄としおは、その足跡あしあとに、なんとなくしたしみをおぼえたのです。たかっているむらはいると、おみやがありました。また、百姓家しょうやがありました。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さらに、おくけると、百姓家しょうやにしては、ぜいたくすぎる派手はで着物きものが、おなじように高価こうかおびといっしょに衣桁いこうへかかっていました。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるとき、殿とのさまは山国やまぐに旅行りょこうなされました。その地方ちほうには、殿とのさまのお宿やどをするいい宿屋やどやもありませんでしたから、百姓家しょうやにおまりなされました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
旅僧たびそうは、こんど、むらはずれの、ちいさな百姓家しょうやへはいって、たのみました。
水七景 (新字新仮名) / 小川未明(著)