女子をみなご)” の例文
ほゝき鳥は、先の世で、法華経手写の願を立てながら、え果たさいで、死にでもした、いとしい女子をみなごがなつたのではなからうか。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
颶風ぐふうの勢少しくくじけたるとき、こゝに坐したる女子をみなごの、彼恢復せられたるエルザレム中の歌を歌ひ、耳を傾けて夫の聲のこれに應ずるや否やをうかゞひしこと幾度ぞ。
これの世に家はなしとふ女子をみなごを突き放ちたりまた見ざるに (一七三頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あはれ知る女子をみなごのために
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
楚辞や小説にうき身をやつす身や、お身は近よれぬはなう。——どうして其だけの女子をみなごが、神隠しなどに逢はうかい。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この我や心いたらぬ女子をみなごをあはれとは思へ憎みあへなくに
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あはれ知る女子をみなごのために。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
今の阪上郎女は、二人の女子をみなごを持つて、やはり斎き姫である。此はうつかり出来ない。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
我が飛翔かけりしきりにかなし女子をみなごの小峡の水浴みあみ夏は見にけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
女子をみなご
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
三界さんがいに家なしといふ女子をみなごを突きいだしたりまた見ざる
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うち見にはわらべなれども女子をみなごやまさなきことも美しみ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
うち見にはわらべなれども女子をみなごやまさなきことも美しみ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
言立ことたててつぶさにはあれ女子をみなごや背戸の春日に牛売り損ふ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いそいそと、あはれ、女子をみなご
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
女子をみなごがわかきためいき。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
なにあかむ、わかき女子をみなご
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
女子をみなご片頬かたほのしらみ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)