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天主
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てんしゅ
ふりがな文庫
“
天主
(
てんしゅ
)” の例文
それを何ぞや
天主
(
てんしゅ
)
ともあろうに、たとい
磔木
(
はりき
)
にかけられたにせよ、かごとがましい声を出すとは
見下
(
みさ
)
げ果てたやつでございます。
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そのボェトン駅には郵便局もあれば
天主
(
てんしゅ
)
教の会堂もありその会堂に付属した貧民学校もある。なかなか盛んな駅である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
どうだい、ついこの夏までは、
右大臣織田信長
(
うだいじんおだのぶなが
)
の
居城
(
きょじょう
)
で、この山の
緑
(
みどり
)
のなかには、すばらしい
金殿玉楼
(
きんでんぎょくろう
)
が見えてよ、金の
鯱
(
しゃち
)
や七
重
(
じゅう
)
のお
天主
(
てんしゅ
)
が、日本中をおさえてるようにそびえていた
安土城
(
あづちじょう
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「跡はただ何事も、
天主
(
てんしゅ
)
の
御意
(
ぎょい
)
次第と思うたが
好
(
よ
)
い。——では釜のたぎっているのを幸い、茶でも一つ立てて貰おうか?」
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
じょあん
孫七
(
まごしち
)
、じょあんなおすみ、まりやおぎんの三人は、土の
牢
(
ろう
)
に投げこまれた上、
天主
(
てんしゅ
)
のおん教を捨てるように、いろいろの
責苦
(
せめく
)
に
遇
(
あ
)
わされた。
おぎん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
天主
(
てんしゅ
)
のおん教を奉ずるものは、その頃でももう見つかり次第、
火炙
(
ひあぶ
)
りや
磔
(
はりつけ
)
に
遇
(
あ
)
わされていた。
おぎん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
悪魔はアントニオ
上人
(
しょうにん
)
にも、ああ云う幻を見せたではないか? その証拠には今日になると、一度に何人かの信徒さえ出来た。やがてはこの国も至る所に、
天主
(
てんしゅ
)
の
御寺
(
みてら
)
が建てられるであろう。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
観音
(
かんのん
)
、
釈迦
(
しゃか
)
八幡
(
はちまん
)
、
天神
(
てんじん
)
、——あなたがたの
崇
(
あが
)
めるのは皆木や石の
偶像
(
ぐうぞう
)
です。まことの神、まことの
天主
(
てんしゅ
)
はただ一人しか居られません。お子さんを殺すのも助けるのもデウスの
御思召
(
おんおぼしめ
)
し一つです。
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“天主”の意味
《名詞》
キリスト教における神。天帝。
仏教における天部の主。帝釈天。
天守閣。
(出典:Wiktionary)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“天主”で始まる語句
天主教
天主閣
天主教徒
天主堂
天主様
天主教会
天主初成世界
天主怒而貶入地獄