トップ
>
大蛇
>
をろち
ふりがな文庫
“
大蛇
(
をろち
)” の例文
すると間もなく彼の周囲が、次第にうす明くなるにつれて、その星のやうな光物が、殆ど馬さへ呑みさうな、凄じい
大蛇
(
をろち
)
の眼に変つた。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ふり仰ぐと、
乏
(
とぼ
)
しい灯の中に、斷たれた綱はダラリと下がつて
大蛇
(
をろち
)
のやうに土間を這ひ、與三郎がそれを引摺つて片付けようとしてゐるのでした。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
浦島の乘つた龜の甲だとか、八股の
大蛇
(
をろち
)
の尻尾だとか名をつけて、飛んでもないものを擔ぎ込んで來るだらう。なにしろ、家のお師匠樣とは好い取組だ。はゝゝゝゝ。
能因法師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
また「汝の哭く故は何ぞ」と問ひたまひしかば、答へ白さく「我が女はもとより八
稚女
(
をとめ
)
ありき。ここに
高志
(
こし
)
の
八俣
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
三
、年ごとに來て
喫
(
く
)
ふ。今その來べき時なれば泣く」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
されど今の御疑ひ
一〇二
僻言
(
ひがごと
)
ならぬは、大師は
神通自在
(
じんつうじざい
)
にして
一〇三
隠神
(
かくれがみ
)
を
役
(
えき
)
して道なきをひらき、
巌
(
いはほ
)
を
鐫
(
ゑ
)
るには土を
穿
(
うが
)
つよりも
易
(
やす
)
く、
大蛇
(
をろち
)
を
一〇四
禁
(
いまし
)
め、
化鳥
(
けてう
)
を
一〇五
奉仕
(
まつろ
)
へしめ給ふ事
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
三 本堂の後ろの箱にとぐろ卷く
大蛇
(
をろち
)
は左甚五郎の作
鹿野山
(旧字旧仮名)
/
大町桂月
(著)
「これはおれが
高志
(
こし
)
の
大蛇
(
をろち
)
を斬つた時、その尾の中にあつた剣だ。これをお前たちに預けるから、お前たちの故郷の
女君
(
をんなぎみ
)
に渡してくれい。」
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かれ告りたまへるまにまにして、かく
設
(
ま
)
け備へて待つ時に、その
八俣
(
やまた
)
の
大蛇
(
をろち
)
、
信
(
まこと
)
に言ひしがごと來つ。すなはち船ごとに
己
(
おの
)
が頭を乘り入れてその酒を飮みき。ここに飮み醉ひて留まり伏し寢たり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
高志
(
こし
)
の
大蛇
(
をろち
)
を退治した
素戔嗚
(
すさのを
)
は、
櫛名田姫
(
くしなだひめ
)
を
娶
(
めと
)
ると同時に、
足名椎
(
あしなつち
)
が治めてゐた部落の
長
(
をさ
)
となる事になつた。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小蒲団に
大蛇
(
をろち
)
の恨み
鱗形
(
うろこがた
)
桃青
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“大蛇”の意味
《名詞》
大 蛇(だいじゃ, おろち)
(だいじゃ) 大きい蛇。
(おろち) 非常に大きな蛇。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
蛇
常用漢字
中学
部首:⾍
11画
“大蛇”で始まる語句
大蛇退治
大蛇灘
大蛇丸
大蛇位
大蛇目
大蛇対治
大蛇嶽闇右衛門