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大揉
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おおも
ふりがな文庫
“
大揉
(
おおも
)” の例文
平次が中橋の鳴子屋へ行った時、仕度までした葬いが、
門口
(
かどぐち
)
でガラッ八に止められて、
大揉
(
おおも
)
めの真っ最中でした。
銭形平次捕物控:094 死相の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
爺
(
じい
)
さんは二、三日東京へ出ていて、留守であった。お庄が帰って来る前に、母子三人のあいだに
大揉
(
おおも
)
めがあって、お袋も爺さんに
頭脳
(
あたま
)
をしたたか
撲
(
なぐ
)
られた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
御承知の通り、区画整理はどこでも
大
(
おお
)
ごた付きで、なか/\容易に決着しません。こゝらも
大揉
(
おおも
)
めに揉めたんですが、それでもまあ
何
(
ど
)
うにか
斯
(
こ
)
うにか折合が附いて……。
赤い杭
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その使者が帰ってのはなしによると、数正と運命を共にすることには、家族の内で、反対が起り、
間際
(
まぎわ
)
になって、
大揉
(
おおも
)
めに揉めているというのである。そして、近正の返辞としては
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
風雨を
睨
(
にら
)
んであれほどの
大揉
(
おおも
)
めの中にじっと構えていたというが、その一念でも
破壊
(
こわ
)
るまい、風の神も大方
血眼
(
ちまなこ
)
で睨まれては遠慮が出たであろうか、
甚五郎
(
じんごろう
)
このかたの名人じゃ真の棟梁じゃ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
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小野田を
手甲擦
(
てこず
)
らせていたと云う父親の言分から、内輪が
大揉
(
おおも
)
めにもめて、到頭田舎へ帰って行くことになった父親に対する憎悪が、また胸に燃えたって来るのを覚えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
揉
漢検1級
部首:⼿
12画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫