大戦おおいくさ)” の例文
ところが今、目のさきでは、兵書の理くつではないほんとの大戦おおいくさが始まっている。隠者にすれば、こいつは大したこの世の見ものだ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今にも黒船が品川の海へ攻め寄せて来て御本丸ごほんまるへ大砲をぶっ放すことの、いや、それより先に江戸に大戦おおいくさがおっぱじまるのと、寄るとさわると物騒なうわさばかり。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すぐ阿蘇忠国あそのただくに案内者あんないしゃにして、わずかな味方みかたへいれたなり、九州きゅうしゅうしろというしろかたっぱしからめぐりあるいて、十三のとしはるから十五のとしあきまで、大戦おおいくさだけでも二十何度なんど
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
せんの二十七年八年の日清戦争の時なんざ、はじめからしまいまで、昨日きのうはどこそこの城が取れた、今日は可恐おそろしい軍艦を沈めた、明日は雪の中で大戦おおいくさがある、もっともこっちがたが勝じゃ喜びなさい
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
祝家荘しゅくかそうの祝朝奉をあいてに大戦おおいくさの最中なんでして……。しかもこっちはけ色です。楊林と鄧飛とうひも、じつは敵のとりこになっている始末。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『だいぶ大戦おおいくさだとみえますね』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)