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夜詰
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よづめ
ふりがな文庫
“
夜詰
(
よづめ
)” の例文
かれ以外に、
夜詰
(
よづめ
)
の
間
(
ま
)
にも、常より多くの侍がつめたが、妙に、その晩は徳島城に鬼気があった。
陰
(
いん
)
にみちた人の心が鬼気をよぶのだ。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実は兄五郎治は此の程お上屋敷のお
夜詰
(
よづめ
)
に参って居ります、と申すは、大殿様御病気について、兄も心配いたしまして、えゝ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
役人溜りでは、
夜詰
(
よづめ
)
の同心がちょうど手紙を書きだしたところで、
巻紙
(
まきがみ
)
に「
拝啓
(
はいけい
)
、
陳者
(
のぶれば
)
……」と書きかけ、その
硯
(
すずり
)
の水もまだ乾いていない……
顎十郎捕物帳:13 遠島船
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
お北の父の瓜生長八は、城中へ
夜詰
(
よづめ
)
の番にあたっていたので、その夜は自宅にいなかった。
半七捕物帳:69 白蝶怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「——
高音
(
たかね
)
をだして
吹
(
ふ
)
けば、
夜詰
(
よづめ
)
の
侍
(
さむらい
)
が眼をさますであろうし、いまの
音
(
ね
)
ぐらいでは、あの
濠
(
ほり
)
の向こうへまではとどかぬであろうし……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
御殿ではお
夜詰
(
よづめ
)
の方々が次第/\にお疲れでございます。お医者は
野村覺江
(
のむらかくえ
)
、
藤村養庵
(
ふじむらようあん
)
という二人が控えて居ります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜詰
(
よづめ
)
の御家来も
多勢
(
おおぜい
)
附いて居ります、其の中には悪い家来が、
間
(
ま
)
が
宜
(
よ
)
くば毒殺をしようか、
或
(
あるい
)
は縁の下から忍び込んで、殺してしまう
目論見
(
もくろみ
)
があると知って、忠義な御家来の注意で
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
詰
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業