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塗箸
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ぬりばし
ふりがな文庫
“
塗箸
(
ぬりばし
)” の例文
仙「エ、色里へ来て
塗箸
(
ぬりばし
)
見たような物を一本半分差して、斬るの殴るのと威張って、此の頃
道哲
(
どうてつ
)
へ来て
追剥
(
おいはぎ
)
をするのは
手前
(
てめえ
)
かも知れねえ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いくばくか金を出して
塗箸
(
ぬりばし
)
で大判小判を取上げるので、取上げる事が出来れば、大判小判が
貰
(
もら
)
えるという興行物がありました。
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
筒袖
(
つつそで
)
の半天を着た赤ら顔の娘は、
梯子段
(
はしごだん
)
を上ったり下りたりして、酒を運んでおりましたが、やがて炉辺へやってきて、
塗箸
(
ぬりばし
)
を添えた
胡栗脚
(
くるみあし
)
の
膳
(
ぜん
)
に香の物と
猪口
(
ちょく
)
を載せて出し
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ただのべつ幕無しに人間の生活から逃げ廻ってばかりいる薄馬鹿の自分ひとりだけ完全に取残され、堀木にさえ見捨てられたような気配に、
狼狽
(
ろうばい
)
し、おしるこのはげた
塗箸
(
ぬりばし
)
をあつかいながら
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
母親もやがて茶碗の中で、さら/\と洗つて
塗箸
(
ぬりばし
)
を
差置
(
さしお
)
いた。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
細君は
戸棚
(
とだな
)
から、
膳
(
ぜん
)
、
茶碗
(
ちゃわん
)
、
塗箸
(
ぬりばし
)
などを取出し、飯は直に釜から盛って出した。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
箸
常用漢字
中学
部首:⽵
15画
“塗”で始まる語句
塗
塗籠
塗炭
塗抹
塗師
塗盆
塗下駄
塗付
塗料
塗骨