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垢光
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あかびか
ふりがな文庫
“
垢光
(
あかびか
)” の例文
と、赤地錦の——といっても余りに古びて
金襴
(
きんらん
)
の光よりは、
垢光
(
あかびか
)
りの方がよけいにする巾着の耳を
抓
(
つま
)
んで、武蔵の顔の前へ出した。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二人はいつの間にか制帽を
懐
(
ふとこ
)
ろの中にたくしこんでいた。昼間見たら
垢光
(
あかびか
)
りがしているだろうと思われるような、厚織りの紺の
暖簾
(
のれん
)
を
潜
(
くぐ
)
った。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
垢光
(
あかびか
)
りのする背広の上へ
蒼
(
あお
)
い顔を出して、世の中がこうの、社会がああの、未来の国民がなんのかのと白銅一個にさえ換算の出来ぬ不生産的な言説を
弄
(
ろう
)
するものに存在の権利のあろうはずがない。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
吃驚
(
びっくり
)
して文三がフッと
貌
(
かお
)
を振揚げて見ると、
手摺
(
てず
)
れて
垢光
(
あかびか
)
りに光ッた洋服、しかも二三カ所
手痍
(
てきず
)
を負うた奴を着た壮年の男が、余程
酩酊
(
めいてい
)
していると見えて、鼻持のならぬ程の
熟柿
(
じゅくし
)
臭い
香
(
におい
)
をさせながら
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
垢
漢検準1級
部首:⼟
9画
光
常用漢字
小2
部首:⼉
6画
“垢”で始まる語句
垢
垢抜
垢染
垢離
垢離場
垢拔
垢穢
垢膩
垢脱
垢擦