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在原業平
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ありわらのなりひら
ふりがな文庫
“
在原業平
(
ありわらのなりひら
)” の例文
太刀
(
たち
)
持つ
童
(
わらべ
)
、馬の口取り、
仕丁
(
しちょう
)
どもを召連れ、馬上
袖
(
そで
)
をからんで「時知らぬ山は富士の根」と詠じた情熱の詩人
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
も、
流竄
(
りゅうざん
)
の途中に富士を見たのであった。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
信輔筆の六歌仙、
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
もそこにある筈だ……五つ六つこれで七つ。よし、この廊下を曲がるんだな
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
といいかけて、半ば隠れて顔は見えぬが、
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
の目かずらかた
俤
(
おもかげ
)
で、あとなる娘を顧みた。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これを
試
(
こころみ
)
に、
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
の、「飽かなくにまだきも月の隠るるか山の
端
(
は
)
逃げて入れずもあらなむ」(古今・雑上)などと比較するに及んで、更にその特色が
瞭然
(
りょうぜん
)
として来るのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
例えば
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
の
悠遊
(
ゆうゆう
)
していたころには、
鬼
(
おに
)
一口
(
ひとくち
)
に
喰
(
く
)
いてんけりといったが、大江山の
酒顛童子
(
しゅてんどうじ
)
に至っては、都に出でて多くの美女を捕え来り
酌
(
しゃく
)
をさせて酒を飲むような習癖があったもののごとく
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
たとえば我が王朝の歌人
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
は、日本無比な情熱的な恋愛詩人で、かつ藤原氏の専横に
鬱憤
(
うっぷん
)
しつつ、常に燃ゆる反感を
抱
(
いだ
)
いていた志士であり、あたかも
独逸
(
ドイツ
)
の詩人ハイネに比すべき人であったが
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
……
在原業平
(
ありわらのなりひら
)
、
僧正遍昭
(
そうじょうへんじょう
)
、
喜撰法師
(
きせんほうし
)
、
文屋康秀
(
ふんやのやすひで
)
、
大友黒主
(
おおとものくろぬし
)
、
小野小町
(
おののこまち
)
……六人の姿が描かれてある。
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“在原業平”の解説
在原 業平(ありわら の なりひら)は、平安時代初期から前期にかけての貴族・歌人。平城天皇の孫。贈一品・阿保親王の五男。官位は従四位上・蔵人頭・右近衛権中将。
六歌仙・三十六歌仙の一人。別称の在五中将は在原氏の五男であったことによる。
全百二十五段からなる『伊勢物語』は、在原業平の物語であると古くからみなされてきた。
(出典:Wikipedia)
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
“在原”で始まる語句
在原
在原伯
在原元方
在原棟梁
在原行平