“ありわらのなりひら”の漢字の書き方と例文
語句割合
在原業平100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをこころみに、在原業平ありわらのなりひらの、「飽かなくにまだきも月の隠るるか山の逃げて入れずもあらなむ」(古今・雑上)などと比較するに及んで、更にその特色が瞭然りょうぜんとして来るのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
例えば在原業平ありわらのなりひら悠遊ゆうゆうしていたころには、おに一口ひとくちいてんけりといったが、大江山の酒顛童子しゅてんどうじに至っては、都に出でて多くの美女を捕え来りしゃくをさせて酒を飲むような習癖があったもののごとく
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たとえば我が王朝の歌人在原業平ありわらのなりひらは、日本無比な情熱的な恋愛詩人で、かつ藤原氏の専横に鬱憤うっぷんしつつ、常に燃ゆる反感をいだいていた志士であり、あたかも独逸ドイツの詩人ハイネに比すべき人であったが
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)