土瓶蒸どびんむし)” の例文
そのほか贅沢ぜいたくにしますと大きい笠ばかりを取って茎は別にして笠の裏へお魚の摺身すりみを詰めて蒸揚むしあげたのを裏白松茸うらじろまつだけと申しますし、土瓶蒸どびんむしだの
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
たひ味噌汁みそしる人參にんじん、じやが、青豆あをまめとりわんたひ差味さしみ胡瓜きうり烏賊いかのもの。とり蒸燒むしやき松蕈まつたけたひ土瓶蒸どびんむしかうのもの。青菜あをな鹽漬しほづけ菓子くわしいちご
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つまり土瓶蒸どびんむしに用いるものでありますが、茶に用いても使い慣らすと味いがよいといいます。大体こういう種類の土焼は、ごく古い型が残るもので何か美しさのもとを感じます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
松茸まつたけ土瓶蒸どびんむしをこしらえて食わすから来い」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)