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土埃
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ほこり
ふりがな文庫
“
土埃
(
ほこり
)” の例文
少し風が出て、
土埃
(
ほこり
)
を捲き上げる。看板ががたがた鳴る。天下堂の前の人道を歩きながら、大村が「電車ですか」と問うた。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
古い、暗い、大きい家、障子も
襖
(
からかみ
)
も破れ放題、壁の落ちた所には、
漆黒
(
まつくろ
)
に煤けた新聞紙を貼つてあつた。板敷にも畳にも、足触りの悪い程
土埃
(
ほこり
)
がたまつてゐた。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
色沢
(
いろつや
)
の悪い顔を、
土埃
(
ほこり
)
と汗に汚なくして、小い竹行李
二箇
(
ふたつ
)
を
前後
(
まへうしろ
)
に肩に掛け、
紺絣
(
こんがすり
)
の
単衣
(
ひとへ
)
の裾を高々と端折り、重い物でも曳擦る様な
足調
(
あしどり
)
で、松太郎が初めて南の方からこの村に入つたのは
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
屋根が低くて広く見える
街路
(
みち
)
には、
西並
(
にしなみ
)
の家の影が疎な鋸の歯の様に落ちて、処々に馬を
脱
(
はづ
)
した荷馬車が片寄せてある。
雛
(
にはとり
)
が
幾群
(
いくむれ
)
も幾群も、其下に出つ入りつ
零
(
こぼ
)
れた米を
土埃
(
ほこり
)
の中に
猟
(
あさ
)
つてゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
土埃
(
ほこり
)
と汗に汚なくして、小い竹行李二箇を前後に肩に掛け、紺絣の單衣の裾を高々と端折り、重い物でも曳擦る樣な足取で、松太郎が初めて南の方から此村に入つたのは、雲一つ無い暑さ盛りの
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
埃
漢検1級
部首:⼟
10画
“土”で始まる語句
土産
土
土地
土塀
土間
土器
土手
土瓶
土堤
土耳古