トップ
>
嗟
>
さ
ふりがな文庫
“
嗟
(
さ
)” の例文
嗚呼
(
あゝ
)
天地味ひなきこと久し、花にあこがるゝもの誰ぞ、月に
嘯
(
うそぶ
)
くもの誰ぞ、人世の
冉々
(
ぜん/\
)
として
減毀
(
げんき
)
するを
嗟
(
さ
)
し、
惆
(
ちう
)
として命運の
私
(
わたくし
)
しがたきを慨す。
哀詞序
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
夜深うして
劫
(
こう
)
を行ふ彼何の情ぞ 黒闇々中刀に声あり
圏套
(
けんとう
)
姦婦の計を逃れ難し
拘囚
(
こうしゆう
)
未だ侠夫の名を損ぜず
対牛
(
たいぎゆう
)
楼上無状を
嗟
(
さ
)
す
司馬
(
しば
)
浜前
(
はままえ
)
に不平を洩らす 豈
翔
(
た
)
だ路傍
狗鼠
(
くそ
)
を
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
衰病ニ由ルトイヘドモマタ賦性ノ然ラシムル所。コレ
嗟
(
さ
)
スベキノミ。戊午
杪冬
(
びょうとう
)
念八日箱崎邸ノ
寓楼
(
ぐうろう
)
ニ識ス。時ニ新居ノ経営イマダ成ラズ。楼上風雨寒甚シ。乳児ハ乳ニ乏シク夜間シバ/\
啼
(
な
)
ク。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
満袖
(
まんしゆう
)
啼痕血痕に和す 冥途敢て忘れん阿郎の恩を 宝刀を
掣将
(
とりも
)
つて非命を
嗟
(
さ
)
す 霊珠を弾了して
宿冤
(
しゆくえん
)
を報ず 幾幅の
羅裙
(
らくん
)
都
(
すべ
)
て蝶に化す 一牀
繍被
(
しゆうひ
)
籠鴛
(
ろうえん
)
を
尚
(
した
)
ふ 庚申山下無情の土 佳人未死の魂を埋却す
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
嗟
漢検1級
部首:⼝
13画
“嗟”を含む語句
咄嗟
嗟嘆
怨嗟
突嗟
嗟歎
嗟乎
嗟呼
嗟吁
吁嗟
咨嗟
嗟矣
嘆嗟
嗟息
嗟賞
長嗟
憤怒怨嗟
于嗟
嗟夫
嗟哉
嗟乎唐虞道
...