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善男善女
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ぜんなんぜんにょ
ふりがな文庫
“
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)” の例文
美濃紙
(
みのがみ
)
八枚どり大に刷った大黒天像を二枚ひとつつみにし、しかるべき
有縁無縁
(
うえんむえん
)
の
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
の家にひそかに
頒布
(
はんぷ
)
するもので、
添書
(
そえがき
)
に
顎十郎捕物帳:12 咸臨丸受取
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そこで女はいら立たしいながらも、本堂一ぱいにつめかけた大勢の
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
に
交
(
まじ
)
って、
日錚和尚
(
にっそうおしょう
)
の説教に
上
(
うわ
)
の
空
(
そら
)
の耳を貸していました。
捨児
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そうすると、
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
が木喰五行上人の再来のお姿を拝みたいというので、与八のこの新屋へお詣りに押しかけて来ました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
紫の紐をつけた
長柄
(
ながえ
)
の
駕籠
(
かご
)
に乗り、随喜の涙に
咽
(
むせ
)
ぶ群集の
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
と幾多の僧侶の行列に送られて、あの門の下を
潜
(
くぐ
)
って行った目覚しい光景に接した事があった。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
殊
(
こと
)
に娘が十六七、
女盛
(
おんなざかり
)
となって来た時分には、薬師様が人助けに先生様の
内
(
うち
)
へ生れてござったというて、
信心渇仰
(
しんじんかつごう
)
の
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
? 病男病女が我も我もと
詰
(
つ
)
め
懸
(
か
)
ける。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
東国から、九州四国から、また
越路
(
こしじ
)
の端からも、本山参りの
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
の群が、ぞろぞろと都をさして続いた。そして彼等も春の都の渦巻の中に、幾日かを過すのであった。
藤十郎の恋
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
岩から岸に渡した危ない板を踏みながら元の路へ引き返す時に、兄さんは「
善男善女
(
ぜんなんぜんにょ
)
」という言葉を使いました。それが
雑談
(
じょうだん
)
半分の形容詞でなく、全くそう思われたらしいのです。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
善
常用漢字
小6
部首:⼝
12画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
善
常用漢字
小6
部首:⼝
12画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“善男”で始まる語句
善男子
善男
善男女