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哀婉
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あいえん
ふりがな文庫
“
哀婉
(
あいえん
)” の例文
これは
白楽天
(
はくらくてん
)
の詩「
琵琶行
(
びわこう
)
」のはじめの句だが、いまの
宋江
(
そうこう
)
の身は、そんな
哀婉
(
あいえん
)
なる旅情の懐古に
浸
(
ひた
)
りうるどころではなかった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
という
哀婉
(
あいえん
)
な一章などを拾い読みしたりしつつ、
午
(
ひる
)
過ぎ、やっと
近江
(
おうみ
)
の
湖
(
うみ
)
にきた。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
今その手録された詠草を見ると、「
薫染
(
くんぜん
)
」に収められた歌以外のものに、かえって真実味に富んだ、
哀婉
(
あいえん
)
痛切なる佳作が多いような気がする。私は先ず手録された詠草の最初にあった
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「堀川氏の筆に成れる、
哀婉
(
あいえん
)
極
(
きわま
)
りなき恋愛小説」とか何とか広告しますよ。
或恋愛小説
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
道庵の昂奮もその
謂
(
いわ
)
れがないではないが、何をいうにも、この祭文語りは山伏に近い古風なもので、ことに語り物が、
哀婉
(
あいえん
)
たる
苅萱道心
(
かるかやどうしん
)
の一節と来ているのだから、多少の
菩提心
(
ぼだいしん
)
をこそ起せ
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
これに加うるに中国一流の華麗豪壮な
調
(
ちょう
)
と、
哀婉
(
あいえん
)
切々の情、悲歌
慷慨
(
こうがい
)
の辞句と、誇張幽幻な趣と、
拍案
(
はくあん
)
三
嘆
(
たん
)
の熱とを以て
縷述
(
るじゅつ
)
されてあるので
三国志:01 序
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“哀婉”の意味
《名詞・形容動詞》
哀 婉 (あいえん ナリ活用)
哀れで美しく、淑(しと)やかなこと。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
婉
漢検1級
部首:⼥
11画
“哀”で始まる語句
哀
哀憐
哀愁
哀悼
哀訴
哀願
哀哭
哀々
哀傷
哀号