)” の例文
王大いに喜び諸臣にえらく、もし能く灌頂刹帝大王の命を救う者あらば何をむくうべきやと。諸臣さようの者には半国を与うべしともうす。
妻にそう女中はって、堅気な家はきゅうくつなんでしょうとも云った。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「お初にわんといてや。」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
王大臣にうたは、我智馬の力に由って勝ち来ったに、馬死んでより他に侮られ外出さえ出来ぬ、何所どこかに智馬がないか捜して来いと。大臣相馬人うまみを伴れ、捜せど見当らず。
その歌は、「この路に錦まだらの虫あらば、山立姫にひて取らせん」。
ところがその村に瓦師あり、先に瓦器かわらけを商主に贈った。今彼去らんとすと聞き、その婦これにいて、君も見送りに往って礼物を貰うがよい、上げたのはわずかの物だが先方は憶え居るだろといった。