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吠面
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ほえづら
ふりがな文庫
“
吠面
(
ほえづら
)” の例文
恩知らずの川村の畜生め!
餓鬼
(
がき
)
時分からの恩をも忘れちまいやがって、俺の頭を
打
(
ぶ
)
ち割るなんて……覚えてろ! ぶち込まれてから
吠面
(
ほえづら
)
掻
(
か
)
くな……。
眼
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
だから、あわよくば、彼のこの
隠険
(
いんけん
)
な不正行為をあばいて、
吠面
(
ほえづら
)
をかかせてやりたいものだとさえ思っていた。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その肝玉を踏み潰し、
吠面
(
ほえづら
)
かゝし呉れむと意気込みて、いよ/\腕を磨きければ二十一歳の冬に入りて指南役甲賀昧心斎より柳生流の皆伝を受くるに到りぬ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「やい、よくも貴様は、おれの邪魔をしやがったな。よーし、今にみていろ、
吠面
(
ほえづら
)
をかかしてやるからな」
太平洋魔城
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
吠面
(
ほえづら
)
さかいて、
泣偶人
(
なきにんぎゃう
)
め、
幸福
(
しあはせ
)
をば
幸福
(
しあはせ
)
とも
思
(
おも
)
ひをらいで、「
嫁入
(
よめいり
)
はせぬ」の、「
戀
(
こひ
)
は
知
(
し
)
らぬ」の、「まだ
年齡
(
としは
)
がゆかぬ」の、「
赦
(
ゆる
)
して
下
(
くだ
)
されい」の、と
吐
(
ぬか
)
しをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
その温和しいムクが怒るとこんなものなんだ、一疋の畜生に何百てえ人間が、
吠面
(
ほえづら
)
あ
掻
(
か
)
いて逃げ
損
(
そこ
)
なっていやあがる、このうえ米友様の御機嫌を損ねたらどうするつもりだ、さあ通せ
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「うぬ。その
吠面
(
ほえづら
)
にベソ掻くな」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その代り一分一厘間違い無しに証拠不充分になって見せるから、その時に
吠面
(
ほえづら
)
かくな……。
冗談に殺す
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「この豆蔵
奴
(
め
)
、今に、
吠面
(
ほえづら
)
かくな」
踊る一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
吠
漢検準1級
部首:⼝
7画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“吠”で始まる語句
吠
吠陀
吠声
吠付
吠立
吠下
吠咜
吠掛
吠犬
吠附