“史記(しき)” の例文
しかし、後代の我々が史記(しき)の作者として知っている司馬遷は大きな名前だが、当時の太史令(たいしれい)司馬遷は眇(びょう)たる一文筆の吏(り)にすぎない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
(『史記(しき)』黄帝本紀の注に曰く、「死して亡びざる、これを神という。死して祀(まつ)らざる、これを鬼という」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「さあ。下級生が能(よ)く史記(しき)の老子伝(ろうしでん)を赤羽君のところへ訊きに来ましたよ」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
史記(しき)の伯夷伝(はくいでん)を読んでいるうちに、大きな感動をうけた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔子(こうし)死(し)してより後(のち)百二十九年(ねん)にして、(一五)史記(しき)に
この仕事に没頭することちょうど満四年。太初(たいしょ)元年にようやくこれを仕上げると、すぐに彼は史記(しき)の編纂(へんさん)に着手した。遷、ときに年四十二。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
『左伝(さでん)』『史記(しき)』などにその例はなはだ多きは、よく人の知るところなり。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これに増補改刪(かいさん)推敲(すいこう)を加えているうちにまた数年がたった。史記(しき)百三十巻、五十二万六千五百字が完成したのは、すでに武帝(ぶてい)の崩御(ほうぎょ)に近いころであった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)