“古刹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こさつ89.5%
ふるでら5.3%
こせつ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湖水を挟んで相対している二つの古刹(こさつ)は、東岡なるを済福寺とかいう。神々(こうごう)しい松杉の古樹、森高く立ちこめて、堂塔を掩(おお)うて尊い。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
こは大なる古刹(ふるでら)にして、今は住む人もなきにや、床(ゆか)は落ち柱斜めに、破れたる壁は蔓蘿(つたかずら)に縫はれ、朽ちたる軒は蜘蛛(くも)の網(す)に張られて、物凄(ものすご)きまでに荒れたるが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
寺は信州下水内郡(しもみのちごほり)飯山町二十何ヶ寺の一つ、真宗に附属する古刹(こせつ)で、丁度其二階の窓に倚凭(よりかゝ)つて眺めると、銀杏(いてふ)の大木を経(へだ)てゝ飯山の町の一部分も見える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)