トップ
>
取附
>
とッつ
ふりがな文庫
“
取附
(
とッつ
)” の例文
框
(
かまち
)
がすぐに
縁
(
えん
)
で、
取附
(
とッつ
)
きがその位牌堂。これには
天井
(
てんじょう
)
から大きな白の
戸帳
(
とばり
)
が
垂
(
た
)
れている。その色だけ
仄
(
ほのか
)
に明くって、
板敷
(
いたじき
)
は暗かった。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
酒の中へ
麻酔薬
(
しびれぐすり
)
を入れて飲ませるので、これを飲ませれば身体が利かん、此処にはお医者もお
出
(
いで
)
でしょうから毒酒を調合してお片附けなさえ、それも初めからでは何うして中々
取附
(
とッつ
)
けねえ
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
つれの夫人がちょっと道寄りをしたので、
銑太郎
(
せんたろう
)
は、
取附
(
とッつ
)
きに山門の
峨々
(
がが
)
と
聳
(
そび
)
えた。
巨刹
(
おおでら
)
の石段の前に立留まって、その出て来るのを待ち合せた。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小「このお内儀さんは蛤に
取附
(
とッつ
)
かれて居るか知ら」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
厠は
表階子
(
おもてばしご
)
の
取附
(
とッつ
)
きにもあって、そこは
燈
(
あかり
)
も
明
(
あかる
)
いが、風は
佳
(
よ
)
し、廊下は冷たし、
歩行
(
ある
)
くのも物珍らしいので、早瀬はわざと、遠い方の、裏階子の横手の薄暗い中へ入った。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
一軒隣は
按摩
(
あんま
)
だと云うじゃねえか。
取附
(
とッつ
)
きの相角がおでん屋だッて、かッと飲んだように一景気附いたと思や、夫婦で夜なしに出て、留守は
小児
(
こども
)
の番をする
下性
(
げしょう
)
の悪い
爺
(
じい
)
さんだと言わあ。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの橋の
取附
(
とッつ
)
きに、松の樹で
取廻
(
とりまわ
)
して——松原はずッと河を越して広い
洲
(
す
)
の林になっておりますな——そして庭を広く取って、
大玄関
(
おおげんかん
)
へ石を
敷詰
(
しきつ
)
めた、素ばらしい門のある
邸
(
やしき
)
がございましょう。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“取附”で始まる語句
取附端