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取敢
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とりあへ
ふりがな文庫
“
取敢
(
とりあへ
)” の例文
ガラツ八の八五郎は、その晩
取敢
(
とりあへ
)
ず親分の錢形平次のところへ行つて、その日の報告を濟ませた上、斯う相談を持ちかけるのでした。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
著者は多少思考を費した上、
此
(
この
)
説に同意して、
直
(
たゞち
)
に煤煙の前半、即ち要吉が
郷里
(
きやうり
)
に帰つて東京に出て来る迄の間を
取敢
(
とりあへ
)
ず第一巻として活版にする事に決心した。
『煤煙』の序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
尋ね候處御
召捕
(
めしとり
)
に相成候由ゆゑ大いに驚き
取敢
(
とりあへ
)
ず
今般
(
こんぱん
)
御訴へ申上奉つり候儀に御座候
右
(
みぎ
)
故
(
ゆゑ
)
文右衞門質物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「すると笛辰は夕方からブラリと出掛けたんです。餘つ程後をつけようと思ひましたが、萬一
覺
(
さと
)
られると藪蛇だと思つて、
取敢
(
とりあへ
)
ず駕籠で此處まで馳け着けました」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
取敢
(
とりあへ
)
ず五兵衞に話しけるに忽ち
縁談
(
えんだん
)
整
(
とゝ
)
のひたれば久八の
悦喜
(
よろこび
)
一方成ず
然共
(
されども
)
物入を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
然
(
され
)
ば今日の
變事
(
へんじ
)
に付稻葉家に於ては大いに
心配
(
しんぱい
)
致され
取敢
(
とりあへ
)
ず日野殿の御
機嫌伺
(
きげんうかゞ
)
ひとして
家老
(
からう
)
の中を
遣
(
つか
)
はされんと城代稻葉
勘解由
(
かげゆ
)
を以て京都日野方へ參入致させ
種々
(
しゆ/″\
)
の
音物
(
いんもつ
)
山の如く贈られて今日の
變事
(
へんじ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
敢
常用漢字
中学
部首:⽁
12画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取交
取做
取付
取着