原稿げんかう)” の例文
原稿げんかうく、もちよくふではこぶので夢中むちうになつた、その夢中むちうましたこゑねこである、あら座蒲團ざぶとんすはつて、すましてゐる。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
A ハガキ文學ぶんがくいね。ソラよく雜誌社ざつししやなどで原稿げんかうあつめる一手段しゆだんとして、諸名士しよめいし往復葉書わうふくはがきしたりするぢやないか。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
其内そのうち金港堂きんこうどう云々しか/″\の計画が有るとふ事が耳につた、其前そのぜんから達筆たつぴつ山田やまだが思ふやうに原稿げんかう寄来よこさんとあやしむべき事実が有つたので、捨置すておがたしと石橋いしばしわたしとで山田やまだあひきました
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)