卓子つくゑ)” の例文
たゞそのダイヤモンドが卓子つくゑの上の蝋燭を倒したばかりに主人のニユートンは二十年丹精した光学の原稿を焼かれてしまつた。
其日そのひからかぞへて丁度ちやうど一週間前いつしうかんまへ夜學やがくかつたころで、晝間ひるま通學生つうがくせいかへつてしまひ、夕飯ふゆはんんで、わたし部屋へや卓子つくゑうへで、燈下とうか美少年録びせうねんろくんでた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
前後ぜんごわきまへずんでると、わたし卓子つくゑよこ附着つきつけてあるくだん明取あかりとり障子しやうじへ、ぱら/\とおとがした。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)