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半月形
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はんげつがた
ふりがな文庫
“
半月形
(
はんげつがた
)” の例文
面会室の正面にこれも狭い
廊下
(
ろうか
)
越しに
半月形
(
はんげつがた
)
の窓が一つあり、面会人はこの窓の向うに顔を
顕
(
あら
)
わす仕組みになっていた。
冬
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
掻いくぐった右近、床の間の
凹
(
くぼ
)
みに
駈
(
か
)
け上って、ここに初めて、豪剣を正眼に構える——鋼鉄に似た血のにおいで
咽返
(
むせかえ
)
りそうな室内に、五人の剣陣が、床の間の前に
半月形
(
はんげつがた
)
に展開した。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
と
罵
(
のゝし
)
るか、
笑
(
わら
)
ふか、
一
(
ひと
)
つ
大聲
(
おほごゑ
)
が
響
(
ひゞ
)
いたと
思
(
おも
)
ふと、あの
長靴
(
ながぐつ
)
なのが、つか/\と
進
(
すゝ
)
んで、
半月形
(
はんげつがた
)
の
講壇
(
かうだん
)
に
上
(
のぼ
)
つて、ツと
身
(
み
)
を
一方
(
いつぱう
)
に
開
(
ひら
)
くと、
一人
(
ひとり
)
、
眞
(
まつ
)
すぐに
進
(
すゝ
)
んで、
正面
(
しやうめん
)
の
黒板
(
こくばん
)
へ
白墨
(
チヨオク
)
を
手
(
て
)
にして
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのおや指とひとさし指との間に支えられて、ぴかりと光る小さな
半月形
(
はんげつがた
)
のものがあった。例の黄金メダルの片われであった。しかしこれは春木少年が今持っているあの片われとは形がちがっていた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
現に僕の左隣りには
斑
(
まだ
)
らに頭の
禿
(
は
)
げた老人が一人やはり
半月形
(
はんげつがた
)
の窓越しに
息子
(
むすこ
)
らしい男にこう言っていた。
冬
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“半月”で始まる語句
半月
半月湾国道
半月前
半月槍
半月窓
半月靴
半月魚
半月刀術
半月の山脈