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千秋
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せんしゅう
ふりがな文庫
“
千秋
(
せんしゅう
)” の例文
それと運命を共にするの高尚な犠牲心が浅草の観音を守る市民と同じように行かなかったのは何故でしょう、これは
千秋
(
せんしゅう
)
の恨事ではありませんか……
山道
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
いつの
間
(
ま
)
にか経ってしまうのだがその
夜
(
よ
)
に限って、時間のたつのが遅いの何のって、——
千秋
(
せんしゅう
)
の思とはあんな事を云うのだろうと、しみじみ感じました
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「明智さん、ぼくは、どんなにかきみに会いたかったでしょう。一日
千秋
(
せんしゅう
)
の思いで待ちかねていたのですよ。」
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
寛永の鎖国令こそ
千秋
(
せんしゅう
)
の遺憾なれ。もしこの事だになくは、我が国民は南洋群島より、
支那
(
シナ
)
、
印度
(
インド
)
洋に
迨
(
およ
)
び、太平洋の両岸に、その版図を開きしものそれ
幾何
(
いくばく
)
ぞ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
またずぶずぶともぐりこんで、そこで手足をだらんとして
浮力
(
ふりょく
)
が勝って身体の浮きあがるのを
千秋
(
せんしゅう
)
のおもいで待った。ようやく浮き身がついて、身体がすううっとよっていった。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
「とう——とうたらりたらりらア——。
所
(
ところ
)
千代
(
ちよ
)
までおわしませエ——。吾等も
千秋
(
せんしゅう
)
侍
(
さむ
)
らおう——。鶴と亀との
齢
(
よわい
)
にてエ——。幸い心にまかせたりイ——。とう——とうたらりたらりらア……」
あやかしの鼓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この松さんは今
千秋
(
せんしゅう
)
と号して書家になっているそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
おせいこそ
下手人
(
げしゅにん
)
である
旨
(
むね
)
を、如何程か書き度かったであろうに、不幸そのものの如き格太郎は、それさえ得せずして、
千秋
(
せんしゅう
)
の
遺恨
(
いこん
)
を
抱
(
いだ
)
いて、ほし固って了ったのである。
お勢登場
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しかしその娘が丸薬缶でなくってめでたく東京へでも連れて御帰りになったら、先生はなお元気かも知れませんよ、とにかくせっかくの娘が
禿
(
はげ
)
であったのは
千秋
(
せんしゅう
)
の
恨事
(
こんじ
)
ですねえ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
秋
常用漢字
小2
部首:⽲
9画
“千秋”で始まる語句
千秋万歳
千秋楽
千秋加賀守
千秋加賀守季忠
千秋万古
千秋主殿助