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勾欄
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てすり
ふりがな文庫
“
勾欄
(
てすり
)” の例文
こんな
噂
(
うわさ
)
をしているが、窓の上高く、三階の
勾欄
(
てすり
)
のあたりを見上げた時、何かこの晴れ渡った白骨温泉場の空気の底に、抜け穴があって、張りきったものが
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
画題は〈楊貴妃〉それもあの湯上りの美しい肌を柔らかな
羅
(
うすもの
)
に包んで
勾欄
(
てすり
)
に凭れながら夢殿の花園を望んで見ると言った構図で、尤も湯上りと言いますと何だか意気に
芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
其処に
飾付
(
かざりつけ
)
て在ッた
木像
(
にんぎょう
)
の顔が文三の
欠伸
(
あくび
)
をした
面相
(
かおつき
)
に
酷
(
よ
)
く
肖
(
に
)
ているとか昇の云ッたのが可笑しいといって、お勢が
嬌面
(
かお
)
に袖を
加
(
あ
)
てて、
勾欄
(
てすり
)
におッ
被
(
かぶ
)
さッて笑い出したので
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そうして
油揚
(
あぶらげ
)
の胴を
干瓢
(
かんぴょう
)
で
結
(
いわ
)
えた
稲荷鮨
(
いなりずし
)
の
恰好
(
かっこう
)
に似たものを、上から下へ落した。彼は
勾欄
(
てすり
)
につらまって何度も下を
覗
(
のぞ
)
いて見た。しかし誰もそれを取ってくれるものはなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“勾欄”の意味
《名詞》
宮殿や社寺の外廊下にある上段が反り返った欄干。高欄。
劇場。舞台。
(出典:Wiktionary)
勾
常用漢字
中学
部首:⼓
4画
欄
常用漢字
中学
部首:⽊
20画
“勾”で始まる語句
勾配
勾引
勾玉
勾当
勾
勾践
勾坂
勾璁
勾当内侍
勾珠