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そうめつ
ふりがな文庫
“
剿滅
(
そうめつ
)” の例文
それに反して、呂布は、ぞんぶんに残敵の
剿滅
(
そうめつ
)
を行い、意気揚々、徐州へひきあげて、盛大なる凱旋祝賀会を催した。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今や天下にありては、相将その相将に非ず民心動揺して天朝の恢復と胡虜
剿滅
(
そうめつ
)
の天の
瑞兆
(
ずいちょう
)
あるを見る。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
容易に
剿滅
(
そうめつ
)
したわけではなく、現に二年前の萬治元年には大村領の邪宗徒六百三人を死罪にし、幕府は切支丹禁制の令を嚴にし、奴僕を召抱へるのに、
檀那寺
(
だんなでら
)
の證文を必要としました。
銭形平次捕物控:135 火の呪ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
尚お
爰
(
ここ
)
にモウ一つ断って置きたいことは、われ等の使命が、ありとあらゆる形式の利己主義を
剿滅
(
そうめつ
)
せんとすることである。『
我
(
が
)
』がにじり出づる所には、そこにわれ等の施すべき余地はない。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等
猫族
(
ねこぞく
)
が親子の愛を
完
(
まった
)
くして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを
剿滅
(
そうめつ
)
せねばならぬといわれた。一々もっともの議論と思う。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
当時アメリカの沿岸およびインド洋に横行していた海賊を
剿滅
(
そうめつ
)
せよとの命を受けて、一六九六年に“Adventure”号の船長としてイングランドのプリマス港から出帆し、ニューヨークへ行き
黄金虫
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
敵を誘い、敵を分離させ、また個々に敵団を
剿滅
(
そうめつ
)
して、はじめ五千といわれた越境軍も、やがて
樊城
(
はんじょう
)
へ逃げ帰ったのは僅々二千にも足らなかったという。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
容易に
剿滅
(
そうめつ
)
したわけではなく、現に二年前の万治元年には大村領の邪宗徒六百三人を死罪にし、幕府は切支丹禁制の令を厳にし、
奴僕
(
ぬぼく
)
を召抱えるのに、
檀那寺
(
だんなでら
)
の証文を必要としました。
銭形平次捕物控:135 火の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
信長は
入洛
(
じゅらく
)
していて、
岐阜
(
ぎふ
)
は留守だし、加うるにその以前、信長が長嶋門徒の
剿滅
(
そうめつ
)
にかかったとき、家康から援軍を送らなかったので、二国同盟の信義も
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひとつ、彼を用いて、
社稷
(
しゃしょく
)
に巣くう奸党を
剿滅
(
そうめつ
)
なされたら如何なものでしょう。……われわれ憂いを抱く朝臣はもとより、万民みな、現状の悪政を嘆いておりますが
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
民衆に檄を伝えて街頭から義兵を
糾合
(
きゅうごう
)
するつもりで、大いに活躍していたが、たちまちこれへ殺到した夏侯惇の大軍に出会うや、ひとたまりもなく
剿滅
(
そうめつ
)
され、吉邈も
吉穆
(
きつぼく
)
も
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四国に散在している雑然たる敵性の
烏合
(
うごう
)
に、しらみつぶしの
剿滅
(
そうめつ
)
を加えていたからである。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それを討つに先駆した木曾の郎党も没落し、また、あの華やかな勲功を持った
義経
(
よしつね
)
すらが、またたくまに
帷幕
(
いばく
)
の人々と共に
剿滅
(
そうめつ
)
されて、社会の表からその影を失ってしまった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その源氏が、隆々と興って、治承、寿永の世にわたって、平家を
剿滅
(
そうめつ
)
して行ったころには、源平両軍が
戟
(
ほこ
)
を
交
(
まじ
)
えるところに、佐々木三郎
盛綱
(
もりつな
)
の名が功名帳に輝かないところはなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“剿滅”の意味
《名詞》
剿滅(そうめつ)
残らず滅ぼしてしまうこと。
(出典:Wiktionary)
剿
漢検1級
部首:⼑
13画
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“剿”で始まる語句
剿絶
剿
剿蕩