べっ)” の例文
びんのほつれ毛が顔へ懸りまして、少し微酔ほろえい白粉気おしろいけのあるところへぽッと桜色になりましたのは、べっして美しいものでございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
電信機発明以来、べっして遠方の事もすみやかに相わかり、右器械を用い候えばワシントンまで一時いっときの間に応答出来しゅったいいたし候。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「百姓もこれ、やって見れば、べっしていもんでもがいんね。朝から晩まで、真黒になってかせいで!」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)