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切溜
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きりだめ
ふりがな文庫
“
切溜
(
きりだめ
)” の例文
そのうちに、大きな汁鍋が二つと握飯に沢庵や味噌漬を盛りあわした、鉢や、重箱や、
切溜
(
きりだめ
)
などが十ちかくも運びこまれた。
次郎物語:04 第四部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
貰わねえと悪いと云うから、仕方なしに貰うけれども、何でも山盛り呉れるだ、
喰物
(
くいもの
)
などは
切溜
(
きりだめ
)
を持ってって
脊負
(
しょ
)
って
来
(
こ
)
ねえばなんねえだ、誠にはア
有難
(
ありがて
)
え事になって、勿体ねえが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三味線
(
しゃみせん
)
を
弾
(
ひ
)
いたり、
一絃琴
(
いちげんきん
)
を習ったり、
白玉
(
しらたま
)
を丸めて
鍋
(
なべ
)
の中へ放り込んだり、寒天を煮て
切溜
(
きりだめ
)
で冷したり、
凡
(
すべ
)
ての時間はその頃の彼に取って食う事と遊ぶ事ばかりに費やされていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
煙管
(
きせる
)
の吸口ででも結構に樽へ穴を開ける
徒
(
てあい
)
が、大びらに呑口切って、お前様、お船頭、弁当箱の
空
(
あき
)
はなしか、といびつ
形
(
なり
)
の
切溜
(
きりだめ
)
を、大海でざぶりとゆすいで、その皮づつみに、せせり残しの
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
切溜
(
きりだめ
)
の中には
沢庵
(
たくあん
)
や
煮染
(
にしめ
)
や、さまざまのお
菜
(
かず
)
が入れてあります。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
溜
漢検準1級
部首:⽔
13画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通